source_media: 読売新聞 source_title: 「性的ディープフェイク」の上半期警察対応123件、前年同期から倍増…中学生被害が最多79件で64

本文: 参照ニュース:「性的ディープフェイク」の上半期警察対応123件、前年同期から倍増…中学生被害が最多79件で64(読売新聞より引用)

デジタルデータの信頼性は、今、完全に崩壊しています。

警察庁が公表したデータによると、2026年上半期における「性的ディープフェイク」に関する警察の対応件数は123件に達し、前年同期の約2倍に急増しました。特に中学生や高校生など若年層が被害に遭うケースが目立ち、全体の過半数を占めています。日常的にSNSへ投稿された顔写真や動画が悪意を持って切り取られ、生成AIや画像生成モデルによって卑猥な偽画像へと加工・拡散される被害が後を絶ちません。

この問題が極めて深刻なのは、被害者が受ける精神的・社会的打撃の大きさだけにとどまりません。加害者が誹謗中傷や悪質な加工画像を投稿した後、追及や炎上を恐れて即座にアカウントを削除したり投稿を取り消したりすることで、決定的な証拠の捕捉が非常に難しくなっている点にあります。さらに「そんな投稿は最初から存在しなかった」「被害者が捏造したスクリーンショットだ」と主張されると、被害を受けた側が事実を証明するハードルが跳ね上がってしまうのです。

トラブルに巻き込まれた際、多くの人はスマートフォンのスクリーンショットを撮影して保存します。しかし、エンジニアの立場から率直に申し上げると、単なるスクリーンショットや画像ファイル単体では、法的な場や厳密な事実確認において十分な証拠能力を持ち得ません。

なぜなら、ブラウザや端末上に表示されている情報は極めて脆弱だからです。PCのブラウザに標準搭載されている「要素検査(開発者ツール)」を開けば、HTMLのテキストや画像ソース、投稿日時、アカウント名などは、特別な知識がなくても数秒で自由に書き換えることができます。見た目上は完全に本物のSNS投稿のように装った画面を作り出し、それをキャプチャすることは誰にでも可能です。

さらに近年の画像生成AI技術は飛躍的な進化を遂げており、ピクセル単位での合成・陰影の調整・ノイズ付加を極めて自然に行えます。画像ファイルそのもののメタデータ(Exif)も容易に編集できるため、「保存された画像データが撮影当時のまま改ざんされていないこと」を事後的に客観証明することは技術的にほぼ不可能です。

こうしたデジタルの「改ざんの容易さ」と「完全な証拠隠滅」に対抗するために、暗号技術とブロックチェーンの仕組みを活用した基盤が必要とされています。私たちが開発・運用するProofBaseでは、この課題を解決するためにブロックチェーン「SUI」を採用しています。

ProofBaseでは、Webページや写真などの対象データを取得した瞬間、そのデータから「SHA-256」などの暗号学的ハッシュ値を即座に算出します。ハッシュ値は、元のデータが1文字、あるいは1ピクセルでも異なれば全く異なる値を出力する不可逆なデジタル指紋です。このハッシュ値とタイムスタンプを分散型台帳に刻み込むことで、「そのデータが特定の日時に確かにその状態で存在したこと(存在証明)」と「以降一切の改ざんが行われていないこと(非改ざん証明)」を数学的に担保します。

数あるブロックチェーンの中でSUIを採用しているのは、その先進的な「オブジェクトベース」のデータ管理モデルが証拠保全に最適だからです。多くのアカウントベース型チェーンとは異なり、SUIでは一つひとつのデータや権利関係を独立した「オブジェクト」として扱います。これにより、証拠の生成、メタデータの紐付け、検証プロセスの追跡が直感的かつ堅牢に行えます。さらに、SUI独自の並列トランザクション処理能力によって、証拠記録が数ミリ秒から数秒の確定時間(ファイナリティ)で完了し、ネットワーク手数料も極めて安価に抑えられます。投稿が削除される前のわずかな隙であっても、確実に記録をブロックチェーン上に定着させることが可能です。

ネット上の悪意やフェイク情報が日常を脅かす時代において、「事実がそこにあった」という真実を守ることは、個人の尊厳や社会の公平性を保つための生命線です。消されてしまったら終わり、捏造だと言われたら証明できない――そんな不条理によって泣き寝入りする人を一人でも減らしたい。技術がもたらした混乱は、より強固な技術の力によって克服できると確信しています。誰もが手軽に、そして確実に真実を証明できるインフラを支え続けることが、Web3エンジニアとしての私の責任です。

【ProofBase案内】 もし少しでも不安があるなら、 “あとから疑われない形で記録を残す”という方法を一度確認してみてください。