source_media: 仙台放送 source_title: 選挙のSNS誹謗中傷は「非常に卑劣」村井知事が批判 自身のネット中傷への法的措置は断念〈宮城〉

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参照ニュース:選挙のSNS誹謗中傷は「非常に卑劣」村井知事が批判 自身のネット中傷への失敗は法的措置断念〈宮城〉(仙台放送より引用)

ある日、身に覚えのない悪質なデマや誹謗中傷がSNSで拡散され、あなたの日常が脅かされたとします。怒りと不安の中で、あなたはスマートフォンを手に取り、その画面を「スクリーンショット」で保存するでしょう。これで証拠は確保できた、あとは弁護士に相談して法的に対処するだけだ――そう信じて。

しかし、現実はそれほど甘くありません。いざ犯人を特定しようとしたときには、相手のアカウントは消え、投稿は削除され、さらには「そのスクショ、あなたが偽造したものではありませんか?」と逆に疑われることすらあるのです。

先日、非常に象徴的なニュースが報じられました。宮城県の村井知事が、選挙期間中に自身に向けられたSNS上の中傷投稿に対し、予定していた法的措置を「断念」したと明らかにしたのです。

その断念の理由は極めて現実的で、かつ現在の法的・技術的限界を物語るものでした。裁判所を通じた開示手続きには膨大な時間がかかります。そして、ようやくその手続きが進んだ段階では、すでにSNSの運営事業者側にログ(アクセスデータ)が残っていなかったのです。

ネット上の投稿は、加害者が「まずい」と思えばボタン一つで一瞬にして消去できます。また、プラットフォーム側が保持する通信ログも、一定期間が過ぎれば自動的に上書きされて消えてしまいます。法的手段を取るための手続きを進めている間に、肝心の「証拠」が霧のように消えてしまう。これが、現代のネットトラブルにおける最大の泣き寝入り要因となっています。

Web3エンジニアとして、そしてデジタル証拠保存サービス「ProofBase」の開発者として、この問題は「現行法の限界」であると同時に、「新たな技術で乗り越えるべき壁」だと痛感しています。

なぜなら、私たちが日常的に行っている「スクリーンショットの保存」は、技術的には「証拠」としての価値が非常に低いからです。

今のウェブ技術において、ブラウザの「要素検査(デベロッパーツール)」を使えば、HTMLの書き換えなど数秒で終わります。他人のアカウント名、投稿内容、いいねの数、投稿日時、何から何まで、知識のない人でも数クリックで「存在しない偽の投稿」を画面上に作り出すことができます。

さらに、生成AIの進化は「ピクセル単位での捏造」を容易にしました。不自然なノイズを残すことなく、存在しない画像をまるで本物のように偽造できる時代です。裁判官や相手方の弁護士から「これはHTMLを書き換えた、あるいはAIで捏造した画像ではないか?」と突きつけられたとき、ただローカルに保存された画像ファイル(スクリーンショット)だけでその真正性を客観的に証明することは不可能です。

投稿が消される前に、そしてデータが上書きされる前に、どうやって「その瞬間に、確かにその内容が存在していた」という事実を、誰も改ざんできない形で記録するか。

その答えが、私たちが開発した「ProofBase」であり、その基盤にSUIネットワーク(SUIブロックチェーン)を採用した理由です。

SUIネットワークは、従来のブロックチェーンと比較して、圧倒的なトランザクションの高速性と低コストを実現しています。SNSの投稿消しに対抗するには、数時間や数日を要する仕組みでは意味がありません。「今、この瞬間」のデータを、ミリ秒単位のスピードで確定させる必要があります。SUIの並列処理技術は、この「即時性」を担保するために不可欠でした。

さらに、SUIは「オブジェクトベース」でデータを管理する特徴を持っています。多くのブロックチェーンがアドレスごとの残高(アカウント)を中心にデータを扱いますが、SUIはあらゆるデータを独立した「オブジェクト(物)」として直接操作・管理します。

これはデジタル証拠の保存において、極めて強力なメリットをもたらします。保存された個々の証拠データ(ハッシュ値やメタデータ)が、それぞれ独立した「偽造不可能なデジタルパケツ(オブジェクト)」としてチェーン上に刻まれ、いつ、誰が作成し、どのような変遷を辿ったのかが、ブロックチェーンのコンセンサスエンジンによって厳密に保証されるからです。

データのハッシュ値(元のデータから生成される一意のコード)を瞬時に計算し、それをSUIネットワークに書き込む。ハッシュ値は、元のデータが1文字でも、あるいは1ピクセルでも書き換えられれば、全く異なる値に変化します。

ブロックチェーンに書き込まれたハッシュ値と、お手元の保存データを照合することで、「このデータは、〇年〇月〇日〇分〇秒の時点で確かに存在し、その後、一ミリも改ざんされていない」という事実を、中央集権的な第三者やSNS運営会社のログに依存することなく、数学的・客観的に証明できるのです。

デジタル上の「真実」が、悪意ある投稿消しや、AIによる捏造の渦に便利さと引き換えに飲み込まれていく。そんな崩壊しつつあるデジタルの信頼性を、私はWeb3エンジニアとして、技術の力でもう一度建て直したいと考えています。

法律の手続きが追いつかないのなら、まずは技術という「盾」をすべての人が手に入れ、あとから理不尽な疑いをかけられない社会を作ること。それがProofBaseを立ち上げた私のオーナーとしての決意です。

【ProofBase案内】 もし少しでも不安があるなら、 “あとから疑われない形で記録を残す”という方法を一度確認してみてください。