参照元ニュース:証拠提出された画像は捏造されたもの?【大阪地裁令和6年8月30日判決】

デジタル証拠の脆弱性が、ついに裁判の場でも深刻な論点となっています。2026年現在の司法現場では、SNSの投稿内容を記録したスクリーンショットが「捏造の疑いがある」として証拠能力を否定されるケースが相次いでいます。今回取り上げた事例でも、提出された画像がトリミング等の加工を受けている可能性や、出所が不明であることを理由に、その真実性が厳しく問われました。

エンジニアの視点から言えば、ブラウザ上に表示されているテキストや画像は、最も信頼できない情報の一つです。F12キーで「要素検査(Inspect Element)」を開けば、HTMLの構造を書き換えるだけで、わずか数秒で「有名人が自分を誹謗中傷している画面」や「存在しないDMのやり取り」をローカルで捏造できます。これをスクリーンショットとして保存してしまえば、もはやそれが本物のサーバーから送られてきたデータなのか、手元のPCで書き換えられた虚像なのかを判別する術は、通常の画像ファイルには残されていません。さらに、生成AIによるピクセル単位の補完技術は、不自然な文字の歪みさえも消し去り、プロの鑑定眼をも欺く「完璧な偽物」を量産しています。

私が展開する「ProofBase」が、基盤ネットワークにSUI(スイ)を採用している理由は、まさにこの「真実の証明」に特化するためです。SUIは従来の「アカウントベース」のブロックチェーンとは異なり、データを「オブジェクト」として管理するオブジェクト・セントリックな設計を持っています。

ProofBaseでは、ユーザーが証拠をキャプチャした瞬間に、そのデータのハッシュ値をSUIネットワーク上に「証拠オブジェクト」として刻み込みます。このオブジェクトは、作成日時(タイムスタンプ)と、その時点でのデータの一意性を証明するハッシュ値を持ち、第三者による後からの改ざんは1ビットたりとも許されません。SUIの並列処理能力による圧倒的なスピードと低コストなオンチェーン書き込みは、一刻を争うSNSの削除対策において、発生直後の「真実」を即座に固定することを可能にしました。

「誰でも偽造できる」デジタル社会において、私たちは「何が本物か」を確信できない不安の中にいます。エンジニアとして、そしてProofBaseのオーナーとして、私はこの「信頼の崩壊」を技術で食い止めたいと考えています。スクリーンショットという単なる「ピクセルの集合体」を、数学的に裏付けられた「不変の証拠」へと昇華させる。Web3は単なる投機の道具ではなく、歪められない真実を守るための最後の砦なのです。