はじめに
本ブログ(https://miraiaxis.com/blog/)は、
一般的なブログサービス(WordPress など)を使わず、
Hugo(ヒューゴ)という静的サイトジェネレーターを利用して構築しています。
なぜこのような構成を選んだのか。
今回はその理由と、実際のシステム構成についてまとめます。
🌐 システム全体の概要
本ブログは 「静的サイト構成(Static Site)」 で運用されています。
主な構成要素は次の 3 つです。
① Hugo(ヒューゴ)
Hugo は「静的サイトジェネレーター」と呼ばれるツールで、
Markdown 形式で書いた記事を自動的に HTML ページへ変換します。
🧩 役割:ブログ記事の生成(HTML 化)
hugo --gc --minify --baseURL "https://miraiaxis.com/blog/"
このコマンドにより、/public/ フォルダに静的ファイル(HTML・CSS・画像など)が生成されます。
② GitHub 生成元のファイルや記事データをバージョン管理する場所です。 ここにコミット・プッシュすることで履歴を残しつつ、安全に編集できます。
📁 主な構成
swift
コードをコピーする
hugo.toml ← Hugoの設定ファイル
content/ ← 記事(Markdown形式)
layouts/ ← テンプレート(ヘッダー・フッターなど)
assets/css/ ← カスタムCSS
static/ ← 画像や固定ファイル
GitHub への push をトリガーに、自動でビルド〜デプロイが行われます。
③ Xserver(エックスサーバー) 実際にブログを公開している Web サーバーです。 GitHub Actions が自動でビルドした結果を FTP 経由でアップロードします。
🔄 更新の流れ ブログを更新する際の一連の流れは次のとおりです。
記事を作成(例:content/posts/記事名.md)
GitHub へ push
GitHub Actions が hugo を実行してサイトを生成
生成された静的ファイルを Xserver へ自動転送
https://miraiaxis.com/blog/ に反映完了 ✅
💡 ローカル開発時の確認コマンド
bash
コードをコピーする
hugo server -D --ignoreCache -b http://localhost:1313/blog/
このコマンドでローカルサーバーが起動し、 Mac 上でリアルタイムにプレビューできます(http://localhost:1313/blog/)。
📊 一般的なブログ(WordPress など)の課題 項目 内容 サーバ負荷 動的生成(PHP + DB)でページを都度構築するため、アクセス増で遅くなる。 セキュリティ ログイン機能・プラグイン更新など、脆弱性リスクが常に存在する。 保守負担 管理画面やテーマ更新が頻繁で、エラーや互換性問題も起こりやすい。 デザイン統一 既存の自社サイトとレイアウトが異なり、統一感が出にくい。
✅ Hugo 構成(静的サイト)のメリット メリット 説明
- 自社サイトと完全統合可能 /blog/ 以下に自然に組み込み、デザインも統一できる。
- 高速表示 静的 HTML なので読み込みが極めて速い。検索エンジンにも有利。
- セキュリティが高い データベースもログイン機構も不要。攻撃対象がほとんどない。
- 保守が簡単 バージョンアップ・更新作業がほぼ不要。壊れる心配が少ない。
- Git で履歴管理 記事修正の履歴がすべて残る。誤操作も安全に戻せる。
- 自動デプロイ GitHub に push するだけでブログが自動更新される。
💡 この構成を選んだ理由 本サイト(miraiaxis.com)は「会社サイト」を中心に構成されており、 ブログもその延長として「活動報告・技術ノート・気づき」を発信する場として運用する構想でした。
そのため、次の方針に沿う必要がありました。
別ドメインではなく 同一ドメイン内で運用したい
サイト全体の デザイン・ナビゲーションを統一したい
今後 製品紹介・サポートページなども同構成で増やしたい
これらの要件をすべて満たしたのが、Hugo による静的サイト構成 です。
🧭 まとめ 今回の構成は「スピード・安全性・統一感」を重視した選択です。
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Markdown記事
↓
Hugo(HTML生成)
↓
GitHub(ソース管理)
↓
GitHub Actions(自動ビルド)
↓
Xserver(公開サーバ)
↓
Web上のブログ(https://miraiaxis.com/blog/)
WordPress のような管理画面はありませんが、 その代わりに「軽く・安全で・長期的に安心な運用」が可能になっています。
✍️ 今後について 今後はこの環境をベースに、
Hugo 記事の作成・反映手順の解説
デザインのカスタマイズ方法
自動デプロイの GitHub Actions 構成例
なども少しずつ記事としてまとめていく予定です。
Mirai Axis Blog
技術と運用を記録する場所として、Hugo とともに成長していきます。